58名無しですよ、名無し!2021/11/24(水) 19:08:34.93ID:H1CDptB/a.net
危機契約、それはドクターたちにとって一種の祭りである。ある者は自身の限界に挑み、ある者は必死にマウントをとって他者を馬鹿にすることに励む。
しかしその終わりには等しく虚無が待ち受けている。等級の上下に関わらず、それは避けられぬ絶望だった。ドクターたちは皆怯えていた。

「ドクターのみんな!まだまだ俺たちの祭りは終わらない……そうだろ!?」
そんな危機契約も終わろうとしている最中、突然人々の端末から爽やかな声が響く。アークナイツァーなら……いや、すでにこの世界で聞いたことのない者の方が少ないであろうこの声……。
「なんだ?」「まさか……」「横山だ!」
「やぁ、ドクター諸君!君たちの端末とアークナイツの時間をちょっぴりジャック……いや、お借りして、これから緊急生放送、始めていくぜ!」
横山……日本版アークナイツの広報でありながらそのルックスと軽快で心地よいトーク力で瞬く間にモデル、歌手、俳優へと躍進した言わずと知れた世界を股にかける大スターである。
「御託は後だ!とりあえずこいつを見てくれ!」
横山が指をパチンと鳴らすと画面いっぱいにカレンダーが表示される。そこにはびっしりと隙間も見当たらないほどになにかが書き込まれていた。
「これは、ロードマップ?」「すげぇ……一日どころか一秒たりとも虚無が見当たらない」「ここなんか3つもイベントが重なってるぞ!」
往来がざわつき見ず知らずの者同士が思わず顔を見合わせる。国民総アークナイツァーと言われるこの時代、当然道行く人々も皆ドクターであった。
「ニアーライトまである。こ、これじゃ大陸版に追いつくどころか追い越してしまうんじゃ……」
誰かの呟きにざわつきは更に大きくなる。画面の中の横山はまるでそれが聞こえているかのように大きく頷いてみせた。そこには一流のパフォーマー、一流の広報、そして一流の運営の貫禄が見えた。
「実は今日は特別ゲストをお招きしてるんだ。どうぞ、こちらへ」
招かれて現れたのはなんと海猫だった。海猫はそのまま横山の隣まで行きぴったりと寄り添うように足を止めた。横山が優しく肩を抱き寄せるとその顔がポッと朱に染まる。
「ご覧の通り、これからのアークナイツは日本版がトップを走って引っ張っていくことになった!」
歓声が至るところから挙がる。店先から、公園から、学校から、会議室から……。
「理性、素材、石、諸々不安もあるだろう。でもそこはヨースターが運営としてしっかり全力でサポートさせてもらう!だからみんな……」

――付いて来てくれるだろ?

瞬間、日本列島が沸いた。ある者は名も知らぬ隣人と抱き合い、ある者は天を仰ぎ涙を流した。思想、出身、経歴、老若男女を問わず、すべての人間が歓喜に震えた。
「まだまだ仕事がたくさんありますから休んじゃダメですよ、ドクター。というわけで今後のスケジュールをお伝えしますね」とVミヤがイベントについて細かく説明していく。
そんな中でも鳴り止まぬ民衆のアークナイツコールが空高く響く。これが覇権、これが真のゲーム。アークナイツに、ヨースターに、横山についてきてよかった。
この日この瞬間、日本は一つになったのだ


参照元:http://tarte.2ch.sc/test/read.cgi/gamesm/1637743720/
61名無しですよ、名無し!2021/11/24(水) 19:10:45.52ID:BPBq0+Bwa.net
>>58
現実は遅れの拡大…


63名無しですよ、名無し!2021/11/24(水) 19:11:18.90ID:gnnjY6I3a.net
>>58
好き


67名無しですよ、名無し!2021/11/24(水) 19:12:34.40ID:sgLYpp8U0.net
>>58
「ここなんか3つもイベントが重なってるぞ!」
それは地獄なのでは…?